幻嗅 ゲンキュウ

初診に適した診療科目

幻嗅はどんな病気?

幻嗅は幻覚の一種です。実際にはない臭いを感じる事です。「変な臭いがする」などと訴える場合があります。
自分自身が悪臭を放っていると感じることも症状の一種です。多くの時期としては寒くなった頃に、自分にだけ何か風変わりな臭いが感じられることもあります。
てんかん発作の前触れとして何かが焦げているような臭いを感じることもあります。

主な症状

幻嗅の症状は、特に匂いが発生していない場所や場合でも匂いを感じることがあります。これは精神病とも深く関わりがあり、その中の一部として匂いを感じる場合もあります。
またこのことにより、不安や不眠、意識障害を起こす例もあり精神的に不安定になることも多々あります。多くは自分の体臭が臭うという点が多く見られ、このことにより精神病も併発することがあります。

主な原因

幻嗅を起こす原因は精神的なものが多いですが、高熱が出た時、あるいは熱を起こす疾患から生じる場合もあります。特に子供や高齢者などは、その傾向が見られます。
また脳腫瘍や負傷、損傷、手術のミス、有害物質に反応した場合、てんかん、脳がん、バッテリア、ネリー症候群などで現われる症状の一つにこのような状態があります。短時間だけ、発作的に幻嗅が現れるという場合には、てんかんの専門医に相談した方が良いでしょう
同時に他の幻覚などが生じるケースもあります。

主な検査と診断

幻嗅の検査方法は、嗅覚の錯誤がもとになっていますので、色々な臭いのする物質を嗅がせてみて、実際にどのような反応を示すのか、というところを見ることが重要となります。
香水の香りと煙草の香りをきちんと嗅ぎ分けられるかどうか、またこの病気の場合には幻味という味覚関係もまた異常をきたすことがありますから、甘いモノと辛い物、苦いものなどの味を分けられるかも見ていきます。

主な治療方法

幻嗅の治療法はカウンセリング療法が基本で、カウンセリングと並行して鬱治療も行います。カウンセリングの内容も鬱治療と同じで認知の歪みを正していくことが基本で、実際は存在しない臭いや少しの臭いを過剰に意識していることをカウンセリングによって患者に理解させていきます。
必要があれば抗鬱剤が処方され時間をかけて認知の歪みを矯正します。