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今回は『妊娠中のイライラに悩む妊婦さん・・・。』をご紹介させて頂きます。

せっかくの妊娠、自分も楽しみだったりまわりにも気遣ってもらっているのに、なぜだか無性にイライラする・・・。
そういって、妊娠中のイライラに悩む妊婦さんは少なくありません。
今回、その妊娠中のイライラの原因と、5つのイライラ解消法をお伝えしていきたいと思います。

イライラの原因は?

・ホルモンの影響
妊娠中のイライラの原因の一つは、女性ホルモンです。
女性ホルモンにはプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2種類があり、プロゲステロンは妊娠しやすい体を作ったり妊娠後は妊娠を継続させる働きを、エストロゲンは子宮や胎児の発育を促す働きをします。
妊娠後期に入るとこの女性ホルモンの分泌が活発化するのですが、プロゲステロンには精神を不安定にさせたりイライラさせてしまう作用もあるのです。
妊娠のためにこのホルモンの分泌は必要ですが、精神的に不安定になってしまうことがどうしようもないことだということをパートナーにも理解してもらいましょう。
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・ストレス
妊娠後期は特にお腹も大きく重いので、肩こりや腰痛、思ったように動けないなどの身体的なストレスがどうしても多くなります。
他にも、呼吸が苦しくなったり、胎動が激しいなどの理由で睡眠もままならないこともあるでしょう。
他にも、上のお子さんがなかなか思うようにいう事をきいてくれなかったり、夫に心無い言動をされてしまったりという精神的なストレスもあると思います。

・出産や産後への不安
「陣痛はどれだけ痛いのだろう」「無事に出産できるのだろうか」などの出産に対する不安や、「出産後の生活は大丈夫なんだろうか」「ちゃんと育てていけるのだろうか」などの産後の生活に対する不安など気がかりなことは尽きないと思います。
こういった不安はイライラの原因となります。

妊娠中のイライラは出産に影響する

イライラが出産や赤ちゃんに直接どのような影響を及ぼすかということは詳しく解明されていませんが、一方で妊娠中のストレスは早産・流産を引き起こすという研究結果も出ています。
ストレスを受けると血管が収縮し、子宮収縮や血流の悪化を招くことによって早産や流産が引き起こされてしまったり、退治の発育が悪くなる可能性も唱えられているのです。
できるだけ、妊娠中のイライラは解消したいところですね。
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おすすめのイライラ解消法5選!

・適度な運動
適度な運動は血流をよくし、ストレス発散につながります。
体を動かすことによって睡眠の質もよくなるでしょう。
妊娠中の体力作りや体重管理のためにも多少の運動はしたいところです。
激しいものではなく、ウォーキング・マタニティヨガ・マタニティスイミングなど妊婦さん向けの運動は沢山ありますので、チャレンジしてみましょう。
ヨガは精神的なリラックス効果もありますのでおすすめです。

・他に集中できるものを見つける
趣味や習い事など、何か好きで没頭できるものに集中することもいいでしょう。
人間、暇だと不安なことをぐるぐると考えてしまう傾向にあります。
意識を何か他のこと集中できることに向けましょう。
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・マッサージを受ける
重くて動きづらい身体をほぐすためにもマッサージをしてもらいましょう。
プロにお願いする時は、妊娠中だと断られるお店も少なくないので、マタニティマッサージ専門のお店に行くのが安心です。
旦那さんにお願いするのも夫婦のコミュニケーションにつながるので、旦那さんが嫌がらない場合はお願いしてもいいと思います。
ただ、旦那さんも旦那さんで、出産後の生活の不安や、妊娠を経験できないからこその奥さんとは違ったストレスがあるかもしれませんので無理強いはしないようにしましょう。
これが原因で夫婦喧嘩に発展したらそれこそストレスになってしまいます。

・相談相手を持つ
不安に感じていることや悩みは一人で抱え込まずに誰かに相談しましょう。
悩みを話す相手は、同じく出産を経験していて共感してくれる人がいいでしょう。
共感してくれる人でないと、それに対してイライラしてしまったりしますし、妊娠というのは経験してない人からすると未知のゾーンで、共感してあげたくともしてあげられないものです。

・周囲の理解を得る
妊娠後期でイライラが止められないこと、周囲の人にちゃんと言葉で伝えましょう。
周りの人も、妊娠中の不自由さや睡眠不足、ホルモンでイライラしていることがわかればそれなりの対応やサポートをしてくれるはずです。
しかし、何もわからずにイライラをぶつけられたらたまったものじゃありません。
思っている以上に、人は言葉にしないとわからないものですから、周りにも「もしイライラしてぶつかってしまったらゴメンね」という一言を伝えましょう。

イライラを解消して楽しいマタニティライフを!

妊娠・出産は本来おめでたいことなのに、イライラで辛い日々を過ごしてしまうのはお母さんにもお腹のお子さんにも良い状態とはいえませんよね。
できるだけリラックスして、残りわずかなマタニティライフを楽しんでくださいね!