眉毛アートメイクはとても便利ですが、医療行為であることからもリスクが存在します。しかし、具体的にどのような危険性があるのか知らない方もいるでしょう。

そこでこの記事では、眉毛アートメイクの危険性や代表的な失敗例、後悔しないためのポイントを具体的に紹介します。リスク対策をした上で、満足度と安全性を兼ね備えた施術を受けましょう。

眉毛アートメイクは危険性やリスクがある医療行為

アートメイクは医療行為

眉毛アートメイクへの関心が高まっていますが、その危険性やリスクについても正しく理解することが大切です。眉毛アートメイクは医療行為であるため、施術には危険性やリスクが伴います。

これらの対策をしたうえで、満足度と安全性を兼ね備えた施術を受けることが大切だといえるでしょう。

眉毛アートメイクの危険性は?考えられるリスク5つ

眉毛アートメイクの5つのリスク

眉毛アートメイクは、アレルギー反応など体に悪い影響を及ぼす可能性があります。

ここでは、眉毛アートメイクの主な危険性について解説します。5つのリスクやデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

①アレルギー反応が起こる可能性がある

アートメイクに使用される顔料や道具に対して、アレルギー反応が起こる可能性があります。皮膚が敏感な方やアレルギー体質の方は特に注意が必要です。

アレルギー反応は、かゆみ、発疹、腫れなどの形で現れ、重症化すると医療介入が必要になることもあります。

色素を皮膚内に注入することによっても、色素自体の成分を原因物質とするアレルギーなどの危険があるとともに、色素内に存在する嫌気性細菌等に感染する危険があることが認められる

小野晃正; オノコウセイ. 非医師による身体装飾目的の侵襲と無免許医業罪―大阪高判平成 30 年 11 月 14 日判時 2399 号 88 頁を素材に―. 摂南法学, 2019, 56: 1-15.

②痛みや腫れが引かなくなる可能性がある

施術から1ヶ月経っても腫れが引かず、痛みを感じる場合があります。改善しない場合には、必ず医療機関を受診しましょう。

③MRI検査ができなくなる可能性がある

アートメイクに使用される一部の色素には、MRI検査を妨げる金属成分が含まれている可能性があります。

MRI検査が必要になった際に影響を及ぼす可能性があるため、施術を受ける際には使用される顔料の成分を確認することが大切です。また、MRI検査を受ける場合には、アートメイクを行っていることを申告しましょう。

④複数回の施術が必要

眉毛アートメイクは、一度の施術で完了するわけではありません。色の定着や形の調整のために複数回の施術が必要になることがあり、それに伴い時間的、経済的な負担が増加します。

施術を受ける前に、必要な施術回数や料金を把握することが重要です。

⑤ダウンタイム中のケアが必要

アートメイク後には、一定期間のダウンタイムが必要です。この期間中は、施術部位の保護や清潔を保つために特別なケアが必要となります。

眉毛アートメイクの施術でよくある失敗例5選

眉毛アートメイクの失敗例5選

眉毛アートメイクの施術には、さまざまな失敗やリスクの可能性があります。施術中の痛みや腫れなどのほか、使用される色素によってはアレルギー反応が出ることもあるでしょう。

ここでは、眉毛アートメイクのよくある失敗例を5つ紹介します。

①左右で非対称になってしまった

最も多い失敗例の一つが、左右の眉でデザインや色味などが非対称になってしまうパターンです。これは技術者のミスや、顔の左右のバランスを考慮できなかったことが原因と考えられます。

事前にシミュレーションをしっかり行ってもらうことで、ある程度は防ぐことができるでしょう。

②濃すぎるなどイメージと違った

次に、本人がイメージしていた眉毛とは異なり、思いがけず濃すぎる眉毛になってしまったケースです。これは、施術直後の反応や、ダウンタイム中の眉毛の変化を事前に十分に理解していなかったことが考えられます。

カウンセリングの際には、理想のデザインやイメージについて確認しましょう。

③すぐに消えてしまった

施術後に眉毛の色が消えてしまう症状は、体質や皮膚のタイプ、施術者の技術、使用する色素の質に左右されます。

1回目の施術では色素が完全に定着しないため、通常は2回の施術を行います。施術者の過去の実績を確認することで、安心できるでしょう。

④化膿してしまった

衛生管理が不十分な施設での施術は、切り傷や火傷などの原因となります。これにより感染症のリスクが高まり、痛みや腫れなどの症状が出現することもあるでしょう。

施術後のケア不足や器具の不適切な消毒などが原因のことが多いので、信頼できるクリニックで施術を受けるようにしましょう。

⑤紫がかったあざのような色になった

施術後に眉毛が変色して紫がかってしまうことがあります。これは、色素の質や肌への反応によるもので、特に色素沈着が起きやすい肌質の人に多いです。

施術前にはパッチテストを行い、事前に肌の反応を確かめるようにしましょう。

眉毛アートメイクで後悔しない!クリニック選びのポイント

眉毛アートメイクのクリニック選びのポイント

眉毛アートメイクは、日々のメイク時間を減らしつつ、理想の眉毛を手に入れるための素晴らしい方法です。しかし、そのためには適切なクリニック選びが重要だといえます。

ここでは、後悔しないクリニック選びのポイントを解説します。

①医療スタッフの資格や技術力があるか

最も重要なのは、クリニックの医療スタッフが適切な資格を持ち、高い技術力があるかです。アートメイクは専門的な技術を要するため、施術者の経歴や実績を確認しましょう。

施術者が国際的な資格を持っているか、過去の症例数が豊富かなど、具体的な情報をチェックすることで安心につながります。

②カウンセリングが丁寧か

カウンセリングの丁寧さも、医療機関選びの重要なポイントです。カウンセリングでのコミュニケーションがスムーズか、施術者が患者の意見や不安に十分に耳を傾けているかを確認しましょう。

口コミをチェックしつつ、気になるクリニックを見つけたら一度実際にカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。

③HPやSNSの症例写真に好みのデザインがあるか

クリニックのホームページやSNSアカウントを確認し、症例写真をチェックするのも大切です。自分の好みや求めるデザインと合っているか、仕上がりの自然さや細かなディテールを見極めましょう。

眉毛アートメイクに関するよくある質問

10年後も効果が残る?年を取ったら消える?

眉毛アートメイクの効果は永久的ではありません。一般的には2〜3年で色が薄くなっていき、10年も経てばほとんど効果はなくなるでしょう。

「アートメイク」は「パーマネントメイク」ともいわれ、1 度皮膚に色素を入れるとそのカラーは数年間持続する。まゆ毛やアイラインで 3 ~ 5 年とされている。

金田綾, et al. メイクアップサービスの需要を基盤とするメイクアップ教育–美容室と消費者によるメイクアップサービスへの考え方の相違から. 研究紀要, 2010, 5: 83-94.

肝臓に悪影響って本当?

眉毛アートメイクが直接的に肝臓に悪影響を与えるという科学的根拠はありません。ただし、肝臓がインクを解毒しようと動き、肝機能低下や肝硬変などの症状が起こる可能性はあります。

失敗した場合はどうすれば良い?

もし施術直後に失敗に気づいた場合は、すぐにクリニックへ相談しましょう。一般的にはレーザー治療を数回行い、修正する必要があります。

体に悪い?発がん性はある?

眉毛アートメイクで使用される色素には、発がん性物質は含まれていません。ただし、痛みや腫れ、アレルギー反応が出る場合があります。

まとめ:危険性やリスクをまず理解して、後悔のない眉毛アートメイクを楽しもう

眉毛アートメイク

眉毛アートメイクは時短と美しさをもたらしますが、危険性やリスクも伴います。適切なクリニックを選ぶこと、施術前に十分な情報収集と相談を行うこと、そして施術後の適切なケアが重要です。

これらを念頭に置いて、後悔のない美しい眉毛アートメイクを実現しましょう。