スチューデント・アパシーはどんな病気?
アパシーとは無気力、意欲減退状態を意味する言葉です。学生などの若年層によく見られるスチューデント・アパシーは無気力学生、退却神経症とも呼ばれ、無気力や無関心による生き甲斐、生きる意味の喪失などが特徴で、主な症状は朝起きられない、学校には行けないが他の用事なら苦なく出かけられるなどで親や他人に気が付かれにくいため、このことが引き金になって引きこもりなどになる場合があります。
スチューデント・アパシーの主な症状は?
スチューデント・アパシーの症状はどちらかというと男性に多く見られ、学生としての本業である講義や勉強に対して著しい無気力状態となり、それが慢性的に続くといった特徴が強く現れます。ただ一般的な引きこもりの状態とは異なり、本業である学問以外の活動、例えばアルバイトやサークル活動には積極的に参加するといった一面も持っています。
スチューデント・アパシーの主な原因は?
スチューデント・アパシー(五月病)の原因としてどのようなことが考えられるのでしょうか。一般的には高校時代からの受験勉強の疲労が大学入学後の5,6月に現れた、自分が何のために進学したかが分からくなった、親の期待に応えるのがつらくなった、自分が入学して入った大学が自分の思い描いていたのとはかけ離れていた、などの要因が考えられます。
スチューデント・アパシーの主な検査と診断方法は?
スチューデント・アパシーにはこれと言った検査方法がありません。しかし、患者の心境を聞いたり、日頃の様子を観察するとそれらしき症状を認めることができます。また、過去の人物像と現在の人物像を比べ、比較することによって明らかになることもあります。症状がでるまでの性格や言動、環境がどう影響しているかが診断時には大切な材料となります。
スチューデント・アパシーの主な治療方法は?
スチューデント・アパシーの治療法はハッキリとは決められていませんが、患者の悩みや不安を引き出す、言葉にすることで自分と向き合う機会をもうける、専門家が適切なアドバイスをするという目的でカウンセリングを行うことがあります。また、患者に、自分の内面とよく向き合って本当にやりたいことを見つけさせるという方法も推奨されています。
スチューデント・アパシーの初診に適した診療科目