副腎不全はどんな病気?

副腎は体内で様々はホルモンを生成する生命維持に欠かせない臓器です。副腎不全とはその副腎からホルモン特に糖質コルチコイドの分泌が少なくなってしまう病気です。一般的にステロイドと呼ばれるホルモンで、熱が出たときやストレスが強いときなどに、体をもとに戻すためには欠かせません。よってこの病気になると、気分が常に悪く、また吐き気やおう吐などの様々は不快症状に襲われます。

副腎不全の主な症状は?

急性副腎不全(副腎クリーゼ)は、副腎皮質ホルモンの分泌が急激に不足すると発症する病気です。前兆は全身の倦怠感、食欲不振、疲労感・脱力感などで、次に吐き気・嘔吐、下痢、腹痛など腹部の症状が現れます。さらに脱水症や血圧低下、意識障害、呼吸困難など重い病状に進展します。発症すると急速に進行するため、重症になることが多く注意することが必要です。

副腎不全の主な原因は?

副腎不全の原因は副腎皮質ホルモンの分泌の減少です。この副腎皮質ホルモン分泌の低下は、副腎の細菌感染や血管の閉塞などによって起こります。また下垂体の障害による副腎皮質刺激ホルモンの分泌低下によっても引き起こされます。ケガや発熱、手術などの強いストレスや負担がかかると副腎皮質ホルモンの必要量が増加し、相対的な副腎皮質ホルモンの低下が起こります。

副腎不全の主な検査と診断方法は?

副腎不全の疑いがある場合の病院での検査方法についてご説明します。まず、病院にいくとどういったことをされるのかということですが、まずは血液の採取によって血液中の成分がどうなっているのかということについて調べます。その他にもエコー検査で状態をみたり、MRIによって観察したりする場合もあります。血液中にある物質をいれて様子観察という場合もあります。

副腎不全の主な治療方法は?

副腎不全の治療法は慢性の場合と急性の場合で異なります。慢性の場合はステロイド薬の投与が行なわれます。ほぼ通常の生活が可能ですが、何らかの負荷がかかっている場合は投薬量を増やすことがあります。急性の場合も同様にステロイド薬の投与を行いますが、低血糖がみられる場合は糖質を糖質を、ショックを引き起こしているようであれば電解質輸液を加えて投与します。