鼻前庭湿疹はどんな病気?

鼻前庭湿疹とは鼻前庭(鼻の鼻毛が生えている部分)にできる湿疹のことです。鼻の入口が荒れて、かさぶたができて、かゆみや刺激がある状態を指します。
主因は「慢性副鼻腔炎、急性・慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎」などが挙げられます。これらの病気にかかると、絶えず分泌物や鼻汁が出るため、鼻前庭がいつも濡れた状態になり、鼻をかみすぎたり、いつもいじったりするために、この病気にかかります。

鼻前庭湿疹の主な症状は?

鼻前庭湿疹になると鼻の入り口(鼻前庭)が荒れてかさぶたができます。この鼻の炎症がかゆみや刺激といった症状を起こします。
鼻前庭の後ろには鼻中隔粘膜という粘膜がありますが、ここにも湿疹ができると潰瘍ができ、鼻血が出る事もあります。
元々鼻炎などの鼻水が出やすい病気の人がなりやすいため、鼻水が出ているうちは治りにくいのも特徴です。

鼻前庭湿疹の主な原因は?

鼻前庭湿疹は、いわゆる蓄膿と呼ばれる慢性副鼻腔炎や急性および慢性の鼻炎、アレルギー性鼻炎などが原因となって発症します。
蓄膿や鼻炎では常に鼻水や分泌物が鼻から出ていることがあり、鼻前庭が湿っていることが多くなります。それをこすったり鼻をかんだりすることで刺激になり、その部分が赤くなったりただれて湿疹の症状を示すようになります。

鼻前庭湿疹の主な検査と診断方法は?

鼻前庭湿疹とは、鼻の入り口に近く鼻毛の生えている部位を鼻前庭と言いますが、その部位の皮膚が炎症を起こした湿疹です。アレルギー反応や鼻水等の刺激を受けることなどにより湿疹が起こります。
主に視診で診断されますが、最近の症例では、検査方法は「細菌検査」で、鼻腔からMRSA(メチリン耐性ブドウ球菌)の検出率が増加傾向にあるとの報告があります。

鼻前庭湿疹の主な治療方法は?

鼻前庭湿疹が発症している部位が小さい場合は、放置しておくだけで湿疹を治すことが出来ます。治療中は患部に出来るだけ触れないようにすると、湿疹を早く治すことが出来ます。
ステロイドを含んでいる軟膏を使った治療法なら、皮膚のかぶれや炎症などの症状を緩和させる事が可能です。
鼻水が止まらない症状が出ている時は、鼻炎を治療する薬を飲むと治すことが出来ます。

鼻前庭湿疹の初診に適した診療科目