解離性昏迷はどんな病気?
解離性昏迷とは、心に多大なダメージを受けた時に発生する症状である解離性障害の一種です。この症状は、意識はあるにも関わらずに、受け答えなどには意味の通った返答を出来ずに朦朧としてしまいます。症状が進行していくと、やがては、会話や衝撃などの外部からの働きかけには一切応じられなくなり、起きながらにして昏睡状態・昏迷状態に陥ってしまいます。
解離性昏迷の主な症状は?
解離性昏迷になった場合、意識はあるものの頭の中がぼやけて物事がはっきりしないといった、もうろう状態に陥ります。さらに病状が進んでしまうと、話しかけたり身体を激しく揺するなどしても、一切反応をしないような状態になります。これらは突然起こり、とても驚きますが、呼吸機能や静止機能などはそのまま保持されることになるので、身体の急激な症状はありません。
解離性昏迷の主な原因は?
突然に意識が朦朧としてしまう解離性昏迷は、強いストレスやショックなど、患者の精神的な問題が原因となっています。患者にとって耐え難いような出来事に対する恐怖や絶望感から、自分自身を守るための自己防衛で意識や感覚が制御できなくなっているので、家族や周りの人は、患者が抱えている心の問題に対し安心できる環境を整えることが大切です。
解離性昏迷の主な検査と診断方法は?
解離性昏迷の検査方法は、スクーリング検査と問診が中心になります。場合によっては、脳波検査なども行われます。この症状のほとんどは心因性のものですが、場合によっては脳の病気によって発症している場合もありますので、脳の病気と区別をするために、脳波検査の結果によっては、CTスキャンやMRI検査を行い、脳の状態についても調べます。
解離性昏迷の主な治療方法は?
解離性昏迷の治療は、過去におけるつらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応と考えられていることもあって、様々なアプローチ方法があります。一般的な治療法では、カウンセリングを始めとして、薬物投与や、本人がいつでも安心できる環境にすること、さらには家族や周囲の人が病気について理解することがとても大切になってくるものであります。
解離性昏迷の初診に適した診療科目