コリン性じんま疹はどんな病気?

コリン性じんま疹は、運動をしたり身体が温まった時に発せられる汗により起こるじんま疹です。数ミリ程度の赤いじんま疹ができ、痒いというよりは、ピリピリとした痛みを生じることが多いです。
汗が原因となるものですが、この症状が出るのは汗をたくさんかくとされる夏よりも冬が多く、その理由は寒い冬には汗孔が閉じてしまい、そのため汗が十分に出ずに汗孔に溜まり炎症を起こすからです。

コリン性じんま疹の主な症状は?

コリン性じんま疹の症状は、かゆみ、ピリピリした痛み、発疹が見られます。出やすい人は、汗をかく前の体が温まっただけでも発症します。
発疹は1~3ミリ程度のものが特に腕に見られ、全身に出ますが手には現れません。症状は数分~30分ほどで治まっていき、長くても数時間で消えてしまいます。
時に、腹痛、下痢、低血圧などを伴う場合があります。

コリン性じんま疹の主な原因は?

コリン性じんま疹の原因として考えられるのが、汗腺を刺激するアセチルコリンという物質です。
汗が原因で発疹やかゆみが出る、といった場合が多いですが、汗以外にも、刺激物の強い飲食物を口に入れた時や、運動、暑さ・寒さ、緊張、興奮、精神的ストレスといった、交感神経を緊張させることが原因でなることがあります。
また心身が弱っている状態の時に起きやすい傾向にあります。

コリン性じんま疹の主な検査と診断方法は?

コリン性じんま疹の検査方法は、じんま疹の主な原因物質と考えられるアセチルコリンを少量注射することで皮膚反応を見るテストや、熱や運動負荷を加えることによるアレルギー反応を見る検査が行われます。
いずれもコリン性じんま疹の特徴である、発汗による皮膚症状の悪化を見るためです。
特に汗をかきやすい部分の皮膚状態を重点的に観察していきます。

コリン性じんま疹の主な治療方法は?

コリン性じんま疹の治療法としては、通常の蕁麻疹と同様に抗ヒスタミン剤の内服や注射等を行いますが、他の蕁麻疹より抵抗性が強いので効果はそれ程期待できません。
そこで、スポーツジムや病院内等であえて汗に接触させることによって体を汗にならさせる減感作療法が根本的治療法として有効です。
また漢方薬や整体等で治療を行う場合も有ります。

コリン性じんま疹の初診に適した診療科目